外貨建てMMFを活用する

外貨建てMMFを活用する

安全性の高い債権などで運用される外貨建てMMFについて、概要と特徴、メリットやデメリットのポイント解説。

外貨建てMMFとは?【概要と特徴】

MMF = Money Market Fundの頭文字
米ドルなどの外貨で運用される外貨建ての投資信託

 

1万円の少額から取引ができるので、初心者にもおすすめできる。
安全性の高い債権など複数の商品を集め運用される商品。

 

この安全性が高いのが一番の特徴。
株式や不動産などリスクが高いものは含めず、安全性の高い債権なので元本割れリスクが低い。
流動性が高く、いつでも売買できる。
利息は変動する。

 

これらの特性からみて、
短期トレードにも長期投資にも向かない商品

 

ちなみに、
外貨預金」と比べると、外貨建てMMFの方が利回りが良く、少額からの投資が可能という違いがある。

 

外貨建てMMFのメリット・デメリット

外貨建てMMFのメリット
  1. 円の預貯金と比べ利回りが高い。概ね4%代で推移。短期金利に連動する
  2. 複利の効果がある。(利息が再投資されるから)
  3. 安全性が高い。(格付けの高い債権で運用されているから)
  4. 少額から投資ができる。(証券会社により異なるが、10ドルから購入できる)
  5. 売買手数料(取引手数料)がかからない。
  6. 利益にかかる外国税(10%)がかからない。
  7. 損益通算ができる。
  8. 流動性が高い。債権のように満期はなく、いつでも解約できる。

 

外貨建てMMFのデメリット
  1. 為替手数料(スプレッド)がかかる。(※通貨を替える時の手数料で、売買手数料ではない)1ドルあたり25銭。
  2. 運用コストがかかる。(=信託報酬のこと0.7%)
  3. 元本保証ではない。(価格は変動する)
  4. 為替リスクが発生する。(外貨なので、円安で為替利益、円高で為替差損)

 

外貨建てMMFは、一時的なドルの置き場所

外貨建てMMFは、ここで利益を出すために買うのではなく、余剰資金のドルがある場合に為替の一時的な置き場所として活用できる
たとえば、証券会社の預り金でドルがある場合に、ただ置いておくより外貨建てMMFにしておいた方利息がついて良いという感じ。

 

そして、
例えば米国株式の買い時が来たら外貨建てMMFから米国株式を買うという使い方。(米ドル建ての場合)

 

購入する時は、単純に「ドル建てMMF」の中で、利回りが高いものを選べば良い。