預貯金・株式・債権それぞれの金融商品の特徴

預貯金・株式・債権それぞれの金融商品の特徴

一口に「金融商品」といっても、多種多様な商品がある。ここでは金融商品の基本でもある「預貯金」「株式」「債券」にしぼってポイントのみまとめてみる。

預貯金・債権・株式などどの金融商品を選ぶ際の考え方

下記に記すように、金融商品にはそれぞれ特徴がある。
一番重要なのは、
それぞれの金融商品の特徴を理解し、自分のリスク許容度をふまえ、自分の考えにあった金融商品を選ぶ事

 

例えば
金融商品を使う事でで一切損をしたくないので、全額を銀行預貯金に預けた場合。
安全性は最も高い選択ではあるが、金利はほぼつかないに等しいため、年々物価上昇した場合には実質の資産は減少する事になる。
預貯金金利0%で、物価上昇が2%之場合。物価上昇分の資産が減少したのと同じ。

 

それを避けるため、資産を増やそうと株式に投資した場合、
収益が期待できる反面、損をするリスクもある。

 

その中間的に、米国債を選ぶ場合、低リスクで運用できるが株式ほど収益性は期待できない。
ちなみに、2023年後半には米国10年債金利は一時的に5%を超えた時期もある。
つまり、これを1000万円購入すれば10年間、毎年50万円×10年間=500万円の利益となる。(税金計算別)

 

このように、金融商品選びで資産の増え方・減り方が大きく違ってくる。
どのように資産運用するか、金融リテラシー(知識)を少しずつ高めていく事が重要。

 

預貯金・債権・株式の特徴比較一覧表

ここでは、預貯金・債権・株式の3つをとりあげたが、金融商品には多種多様なものがある。、
他にも暗号資産・不動産・コモディティなどなど。
基本的にこの3つを理解することからスタート。

 

安全性リスク 流動性 収益性
株式 株価の変動があるので、長期よりも短期取引の方がリスクは高くなる。 買いたい時に替えなかったり、売りたい時に売りたい時に売れなかったりする場合がある。 インカムゲイン・キャピタルゲインの収益が期待できる。
債券

発行体の格付けにより、リスクが異なる。
償還日まで持てば元本が戻ってくるので、株式よりリスクは低い。※ETFなどは元本保証はない。

償還日まで待たなくても途中売却ができる。 株式ほどの高い収益性はない。
預貯金 元本保証があり、最も低リスク。 現金としていつでも引き出せる。最も流動性が高い。 低金利では収益性はない。

 

次に、これら預貯金・債権・株式のメリット・デメリットをもう少しだけ個別にみてみる。

 

預貯金・債権・株式のメリット・デメリット

預貯金とは

銀行などの金融機関がお金を預けた人に対し、定期的な利息の支払いと将来の元本払いを保証した金融商品。

 

【預貯金をするメリット】
必要なときにすぐに現金として利用できる。
元本保証がある。ただし、1000万円まで。

 

【預貯金をするデメリット】
基本的に低金利で利息が少ないので、運用効率が株式や債権と比べて悪いので、資金は増えにくい。
2024年には0金利が終わり利上げが始まったが、それでも0.25%。

 

債権とは

国や地方自治体、企業などが資金を調達するために投資家からお金を借りる際、発行する有価証券のこと。
国が発行するものを「国債」。企業が発行するものを「社債」
国の方が破綻する可能性は低いので、安全性は高い。
社債の金利が高いという事は、その会社の状況があまりよくないとい場合が一般的。

 

【債権購入のメリット】
①利付債券を購入すると利払い日に利子がもらえる。
②償還日(満期日のこと)になると、額面金額が戻ってくる。
③満期日前でも市場価格で売買できる。
【債権購入のデメリット】
発行体が破綻すると、元本が返ってこない可能性が高い。

 

株式とは

企業が投資家から資金を調達する際に発行している証書。
個別株 = 1つの会社の単体株式(リスクは高い)
投資信託 = 複数の株式の詰め合わせパック。(リスクは個別株よりは低い)

 

企業は株式を購入してもらえば、経営資金などの資金を得ることができる。
投資家は株式を購入することで、次のようなメリットを得ることができる。

 

【株式購入のメリット】
売買益を受け取ることができる。(キャピタルゲイン)
配当金を受け取ることができる。(インカムゲイン)
株主優待を受け取ることができる。(ほぼ日本たけ)
【株式購入のメリット】
企業の業績悪化や、倒産などで投資額が0になる可能性がある。