分散投資+長期投資が基本-とくに初心者

分散投資+長期投資が基本-とくに初心者

資産の投資先を分散して、長期で運用するのが、特に初心者には基本。「卵は一つの籠に盛るな」の格言。

分散投資とは?格言「卵は一つの籠に盛るな」の意味

「卵は一つの籠に盛るな」とは?

籠は、1つの株式の事。
卵は、自分の投資資金。

 

つまり、
「自分の投資資金を、一つの株式に一括投資するな」という意味。
※籠は、株式だけでなく、債権、投資信託、などでも同じく当てはまる。

 

なぜ一つの卵は1つの籠に持ってはだめなのか?

結論としては、大損をする可能性が高くなるから

 

【例えば】
投資資金が100万円あったとして、100万円全額で一つの株式を購入したとする。
その時に暴落が来て、株価が50%下がったとすると、その時点で投資資金は50万円に減ってしまう。
つまり、全体として50万円の損失という事になる。
これが、「卵を一つの籠に盛った」場合。

 

これを、複数の「株式」や「債権」や「投資信託」などに20万円ずつに分けて購入した場合。
上と同様に株価が50%下落した場合、20万円分の株式の損失は10万円となる。

 

つまり、1つの株に一括投資した場合は、50万円の損失だったのが、分散により10万円に抑えられた事になる。
さらに、他に購入している「債権」や「投資信託」の価格が上昇していれば、損失は相殺されて逆に利益がでる場合もある。

 

分散投資はリスクヘッジのひとつ

 

上記の例のケースであれば、分散投資は初心者には特におすすめの方法ではあるが、分散投資が絶対的におすすめというわけではなく、リスクヘッジの一つという事。

 

上記の例は、失敗例で。
逆に、この株が下落でなく大きく値上がりすれば、大きく資産は増える事になる。
分散投資は、投資資金が目減りするリスクを軽減できる手法ではあるが、上昇分の利益は一括投資より低くなる。

 

つまり、目減りが減る分、上昇分も低くなる投資手法

 

投資をする事自体にリスクがあるのだから、ある程度リスクヘッジをして長期的に利益を狙っていく戦略と言える。

 

なので、短期で稼ぎたい人向けの手法ではない。
実践で慣れてきたら、分散した長期投資をベースに、色々な手法にチャレンジしてみるのも良いと思う。
自分のリスク許容度に応じて。

分散投資とは何を分散するのか

分散して投資するといっても、基本的にどのような項目があるのかをみてみる。

分散投資の分散項目

資産の種類で分散する(=アセットクラス)

  1. 預貯金
  2. 銀行などの現預金

  3. 債権
  4. 国債や社債

  5. 株式
  6. 投資信託や個別株

     

    ※リスクが低い順。

国や地域別に分散する

  1. 日本国
  2. 米国
  3. 先進国
  4. 新興国
  5. など国や地域によってリスクが違う。
    新興国は伸びしろはあるが、リスクは高い。

通貨別に分散する

  1. 日本円
  2. 米国ドル
  3. ユーロ

ほか国により様々な通貨で分散できる。

その他の分散先

  1. コモディティ
  2. 金や銀・プラチナ・パラジウムなどの貴金属。穀物。

  3. 不動産

さらに、投資先ではないが、証券口座も複数あると、取引時の分散になる。

 

などなど
分散するほどにリスクは分散されるが、リターンも分散される

 

一つの投資信託で、様々なものに分散して作られている商品も様々ある